ChatGPTに学習させない設定|プラン別の既定値の違い

この記事は、2026年9月1日にOpenAI公式ヘルプ・公式料金ページで確認した内容をもとに整理しています。 画面名やプラン構成、既定値は変更される可能性があるため、実際に設定するときは公式ヘルプの現在の記載も確認してください。

結論:プランによって「学習に使われるかどうか」の既定値が違う

ChatGPTでは、個人向けワークスペースと組織向け製品で、入力・出力をモデル改善に使う既定の扱いが異なります。OpenAI公式ヘルプは、個人向けのFree・Plus・Proではデータ共有が既定で有効、Business・Enterprise・Eduでは入力と出力を既定で学習に使わないと説明しています。

ChatGPTのオプトアウトとは、会話履歴をすべて消す操作ではなく、これからの会話をOpenAIのモデル改善に使わせないよう設定することです。個人向けでは、SettingsData ControlsからImprove the model for everyoneをオフにします。オフにしても通常の会話は履歴に残せます。

まず要点をまとめると、次のとおりです。

“If you are on a ChatGPT Plus, ChatGPT Pro or ChatGPT Free plan on a personal workspace, data sharing is enabled for you by default, however, you can opt out of using the data for training.”

出所:What if I want to keep my history on but disable model training?(2026年9月1日確認)

この違いは、有料か無料かだけでは決まりません。個人向けのPlusやProは有料でも既定でデータ共有が有効であり、組織向けのBusiness・Enterprise・Eduは既定で学習対象外です。料金ではなく、個人向けワークスペースか、組織との契約を前提とする製品かを見分ける必要があります。

個人向け(Free・Plus・Pro)はデータ共有が既定で有効、組織向け(Business・Enterprise・Edu)は入力・出力を既定で学習に使わない、という対比図

生成AI全般を初めて使う人は、入力してはいけない情報や回答の確かめ方も含めた生成AIの使い方入門を先に読むと、設定だけに頼らない使い方を整理できます。

ChatGPTのプラン構成を確認する

2026年9月1日にOpenAIの公式料金情報で確認できた主要プランは、個人向けのFree・Go・Plus・Proと、組織向けのBusiness・Enterpriseです。Eduは大学向けの契約プランとして別の公式ページで案内されています。

区分プラン公式情報で確認できた位置づけ
個人向けFree無料で利用する個人向けプラン
個人向けGoFreeより利用枠を広げた個人向けプラン
個人向けPlus個人向けの有料プラン
個人向けPro個人向けの上位有料プラン
組織向けBusinessチームで使うための管理機能を含む組織向けプラン
組織向けEnterprise大規模組織向けの契約プラン
教育機関向けEdu大学向けに案内される契約プラン

出典:ChatGPT PricingBusiness Pricing(2026年9月1日確認)。

以前の解説ではChatGPT Teamという名称を見かけることがありますが、OpenAI公式ヘルプによると、Teamは2025年8月29日にBusinessへ名称変更されています。2026年9月1日時点の記事で現行プランを指す場合は、Businessと表記するのが適切です。

出典:What is ChatGPT Business?(2026年9月1日確認)。

ここで注意したいのは、公式料金ページに並ぶプラン名と、データポリシーの対象製品が完全に同じ一覧ではないことです。Eduは一般の個人向け料金表から選ぶプランではありませんが、OpenAIのBusiness DataとEnterprise Privacyでは、Business・Enterpriseと並んで学習利用の既定値が明記されています。そのため、本記事の比較表ではEduも対象に含めます。

また、Claudeの契約を同時に検討している場合でも、ChatGPTの設定をClaudeへそのまま当てはめることはできません。Claude全体の現行プランはClaudeの料金プラン、開発ツール側の契約経路はClaude Codeの料金プランで別に確認してください。

プラン別・学習利用の既定値はどう違う?

公式情報で既定値まで確認できた範囲では、Free・Plus・Proはデータ共有が既定で有効、Business・Enterprise・Eduは既定で学習対象外です。Goは学習に使われる可能性とオプトアウト手段は確認できましたが、Goだけの既定値を明言する公式文は今回取得できた情報にはありませんでした。

プラン入力・出力の既定の扱い利用者側の対応公式確認の範囲
Freeデータ共有が既定で有効Improve the model for everyoneをオフにできるFreeを名指しした公式文あり
Goモデル改善に使われる可能性ありData ControlsからオプトアウトできるGo単独の既定値は明記を確認できず
Plusデータ共有が既定で有効Improve the model for everyoneをオフにできるPlusを名指しした公式文あり
Proデータ共有が既定で有効Improve the model for everyoneをオフにできるProを名指しした公式文あり
Business入力・出力を既定で学習に使わない通常は個人向けと同じオフ操作を前提にしないBusinessを名指しした公式文あり
Enterprise入力・出力を既定で学習に使わない組織の管理者が契約・管理設定も確認するEnterpriseを名指しした公式文あり
Edu入力・出力を既定で学習に使わない教育機関の管理方針も確認するEduを名指しした公式文あり

出典:What if I want to keep my history on but disable model training?Business data privacy, security, and compliance(2026年9月1日確認)。

Goについては、OpenAI公式ヘルプが、会話をモデルの性能と安全性の改善に使う場合があり、Data Controlsからオプトアウトできると案内しています。ただし、Free・Plus・Proに対する「data sharing is enabled by default」と同じ粒度で、Goの既定値を名指しした記載は今回確認できませんでした。本記事では、推測で「オン」と埋めず、確認できた範囲を分けています。

出典:What is ChatGPT Go?(2026年9月1日確認)。

Business・Enterprise・Eduについては、OpenAIが次のように説明しています。

“By default, we do not use data from ChatGPT Enterprise, ChatGPT Business, ChatGPT Edu, ChatGPT for Healthcare, ChatGPT for Teachers, or our API platform—including inputs or outputs—for training or improving our models.”

出所:Business data privacy, security, and compliance(2026年9月1日確認)

この文は「有料プランならすべて学習されない」という意味ではありません。PlusとProも有料ですが、個人向けワークスペースではデータ共有が既定で有効です。反対に、Business・Enterprise・Eduは組織向けのデータ取り扱いが適用されるため、既定で学習に使われません。

なお、「学習に使われない」と「保存されない」は別です。組織向け製品にも保持期間や管理者向けの設定があります。この記事はモデル学習への利用に絞っており、保存期間、監査ログ、SSO、データ所在地などの契約条件までは比較していません。業務利用では、学習利用の1項目だけでプランを決めず、所属先の契約と管理ルールを確認してください。

Free・Go・Plus・Proで学習させない設定はどうする?

個人向けChatGPTでは、SettingsData ControlsImprove the model for everyoneをオフにします。オフにすると、通常の会話履歴を残したまま、新しい会話をモデル学習へ使わせない設定にできます。

手順は次のとおりです。

  1. ChatGPTへログインする
  2. プロフィールメニューからSettingsを開く
  3. Data Controlsを選ぶ
  4. Improve the model for everyoneをオフにする
  5. 設定後にスイッチがオフの状態になっていることを確認する

Free・Plus・Proで学習に使わせない設定の3ステップ。Settingsを開く、Data Controlsを選ぶ、Improve the model for everyoneをオフにする。オフにしても会話履歴は残せる

OpenAI公式のData Controls FAQでは、この設定はアカウントにひもづき、Webとモバイルの間で同期すると説明されています。端末ごとに同じ操作を繰り返すというより、利用しているアカウントが同じかを確認することが重要です。

出典:Data Controls FAQ(2026年9月1日確認)。

オフにしても会話履歴は残せる

Improve the model for everyoneをオフにしても、通常のチャットは履歴に残ります。履歴を残すかどうかと、モデル学習へ使うかどうかは別の設定です。

“Once you opt out, new conversations will not be used to train our models.”

出所:How your data is used to improve model performance(2026年9月1日確認)

「会話を後で見返したいのでオプトアウトできない」と考える必要はありません。履歴を残しつつ、新しい会話の学習利用を止める選択ができます。ただし、履歴に残る以上、アカウントへアクセスできる人から見えなくなる設定ではありません。共有端末の扱い、ログアウト、アカウント管理は別に考えてください。

設定をオフにしても機密情報を入力してよいわけではない

オプトアウトは、入力内容の取り扱いに関する対策の1つです。機密情報や個人情報を入力してよいという許可にはなりません

設定後も、安全性や不正利用への対応、法的義務、利用者が送るフィードバックなど、モデル学習とは異なる目的でデータが扱われる場合があります。業務で使うなら、会社の生成AI利用ルール、顧客との契約、入力を許される情報の範囲を先に確認します。

迷う情報は、固有名詞を架空の名称へ置き換える、数値をダミーにする、必要な部分だけ抜き出すなど、入力前に減らしてください。設定画面の確認より先に、そもそも送らない設計を作るほうが確実です。

Business・Enterprise・Eduはなぜ既定が違う?

Business・Enterprise・Eduは、組織の業務データを扱う製品として、入力と出力を既定でモデル学習に使わない方針が示されています。個人向けのオプトアウト操作を各利用者に任せる設計とは出発点が違います。

OpenAIのEnterprise Privacyは、Business・Enterprise・Eduなどのビジネスデータについて、組織が所有権と管理権を持つと説明しています。また、明示的にオプトインしない限り、これらのデータを学習に使わないという方針を示しています。

出典:Enterprise privacy at OpenAI(2026年9月1日確認)。

Businessは旧Teamにあたる組織向けプラン

Businessは、旧称Teamの後継となる組織向けプランです。個人がPlusやProを契約した場合とは異なり、組織向けワークスペースとしてデータの既定の扱いが定められています。

そのため、個人向け画面でImprove the model for everyoneをオフにする手順と、Businessの「既定で学習に使わない」という方針は同じものではありません。前者は利用者が個人向けデータ共有を止める設定、後者は組織向け製品の標準的なデータ取り扱いです。

Enterpriseは管理・契約条件も含めて確認する

Enterpriseも入力と出力を既定で学習に使わない対象です。ただし、企業が確認すべき項目は学習利用だけではありません。保持期間の制御、管理機能、セキュリティ要件などは、組織の契約内容や管理者設定と合わせて確認する必要があります。

「Enterpriseだから何も確認しなくてよい」ではなく、モデル学習に使わないことが既定という1点を確認したうえで、ほかの条件は別に読むのが安全です。本記事の表は、契約全体の安全性を順位付けするものではありません。

Eduも既定で学習対象外だが、大学側のルールは別にある

Eduも、OpenAI公式のBusiness Dataで入力と出力を既定で学習に使わない対象として明記されています。個人が大学の外でFreeやPlusを使う場合と、大学が契約したEduワークスペースを使う場合を混同しないでください。

Edu側の既定値が学習対象外でも、大学が定める利用目的、入力できる情報、アカウント管理のルールは残ります。研究データ、学生情報、成績、未公開資料などを入力できるかは、プラン名だけで判断せず、所属機関の規程を確認する必要があります。

設定を変えても消えないものは何?

オプトアウトをしても、過去の会話を一括削除したり、すでに行われたモデル改善を遡って取り消したりする機能にはなりません。公式の説明は、オプトアウト後の「新しい会話」を学習に使わないという範囲です。

オプトアウトで止まるものと残るものの対比。止まるのは設定後の新しい会話の学習利用だけ。フィードバック送信時の例外・Temporary Chatの最長30日保持・過去の会話への遡及なしは残る

過去の会話への遡及適用は示されていない

OpenAI公式は「Once you opt out, new conversations will not be used」と説明しています。対象をnew conversationsと限定しているため、設定前の会話まで学習対象から除外するとは書かれていません。

過去の履歴を画面から消したい場合は、オプトアウトとは別にチャットの削除やアカウントのデータ管理を行います。ただし、履歴から削除することと、過去にモデル改善へ使われた可能性のあるデータを遡って取り消すことも同じではありません。本記事で確認した公式情報には、オプトアウト操作による遡及的な取り消しは示されていません。

フィードバックを送ると例外になりうる

学習利用をオフにしていても、回答への評価などを通じてフィードバックを送ると、その会話がモデル改善に使われる場合があります。設定をオフにした状態と、個別の会話をフィードバックとして提供する操作を分けて考えてください。

出典:How your data is used to improve model performance(2026年9月1日確認)。

仕事上の機密情報を含む会話では、評価ボタンを押す前にも内容を確認したほうがよいでしょう。改善に協力したい場合でも、共有してよい会話かを判断してから送ります。

Temporary Chatは学習されないが、即時消去とは限らない

一時的な会話にはTemporary Chatを使う方法があります。公式ヘルプでは、Temporary Chatは履歴に表示されず、メモリを作らず、モデル学習に使われないと説明されています。

一方、安全上の目的でコピーが最長30日保持される場合があります。したがって、Temporary Chatは「学習に使われない会話」ではありますが、「送信直後にすべてのシステムから消える会話」という意味ではありません。

出典:Temporary Chat FAQ(2026年9月1日確認)。

通常の履歴を残したいならImprove the model for everyoneをオフ、履歴にも残したくない単発の会話ならTemporary Chat、という使い分けができます。ただし、どちらを選んでも入力してよい情報の範囲が広がるわけではありません。

ChatGPT以外のサービスも含めて、学習設定や得意分野を横並びで確認したい場合は、ChatGPT・Claude・Geminiの違いと使い分けを参照してください。本記事はChatGPTのプラン別既定値に範囲を絞っています。

よくある質問

ChatGPTのFreeでは、会話がモデルの学習に使われますか。

Freeの個人向けワークスペースは、OpenAI公式ヘルプでデータ共有が既定で有効と説明されています。学習に使わせたくない場合は、SettingsData ControlsImprove the model for everyoneをオフにしてください。オフにした後の新しい会話はモデル学習に使われません。

PlusやProへ課金すれば、自動的に学習されなくなりますか。

自動的には変わりません。PlusとProも個人向けワークスペースではデータ共有が既定で有効と公式に記載されています。有料か無料かではなく、個人向けか組織向けかを確認し、必要ならData Controlsでオプトアウトします。

ChatGPT Business・Enterprise・Eduは設定を変えなくても学習されませんか。

OpenAIは、Business・Enterprise・Eduの入力と出力を既定でモデル学習や改善に使わないと説明しています。ただし、保存期間、管理者設定、組織内の利用ルールは別の論点です。所属先の契約と管理方針も確認してください。

オプトアウトすれば、過去の会話も学習対象から外れますか。

公式の説明は、オプトアウト後の新しい会話を学習に使わないという内容です。設定前の会話へ遡って適用するとは示されていません。過去の履歴を消す操作もオプトアウトとは別ですが、履歴削除が過去のモデル改善を遡って取り消すことを意味するわけではありません。

Temporary Chatなら機密情報を入力してもよいですか。

Temporary Chatは履歴に表示されず、モデル学習にも使われませんが、機密情報を入力してよいという保証ではありません。安全上の目的でコピーが最長30日保持される場合もあります。会社や学校の規程に従い、個人情報や機密情報は必要最小限にしてください。

まとめ:個人向けは設定を確認し、組織向けは契約の既定を読む

ChatGPTに学習させない設定を確認するときは、最初に利用中のプランとワークスペースの種類を見分けます。2026年9月1日に確認したOpenAI公式情報では、Free・Plus・Proはデータ共有が既定で有効、Business・Enterprise・Eduは入力と出力を既定で学習に使わない扱いです。Goはオプトアウト可能であることは確認できましたが、Go単独の既定値を断定できる公式文は確認できませんでした。

個人向けでは、SettingsData ControlsImprove the model for everyoneをオフにします。通常の履歴を残したまま、新しい会話を学習対象から外せます。

最後に、設定の限界も押さえてください。

設定だけで情報管理が完了するわけではありません。入力する情報を減らすこと、利用するワークスペースを確認すること、公式の現在の記載を読むことを組み合わせてください。